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シェルター型コンテナデータセンターが製品化 — 有事・大規模災害対応の物理防護を最短2カ月で納品

株式会社ゲットワークスは2026年4月7日、大規模災害・有事対応に特化した「シェルター型コンテナデータセンター」の製品化を発表した。直エンジニアリング株式会社・メディカル・エイド株式会社との協業による製品で、耐震等級は最

WiZNAVI 編集部市場・トレンド 担当
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株式会社ゲットワークスは2026年4月7日、大規模災害・有事対応に特化した「シェルター型コンテナデータセンター」の製品化を発表した。直エンジニアリング株式会社・メディカル・エイド株式会社との協業による製品で、耐震等級は最高クラスの3。電磁パルス(EMP)対策シールドも備える。

この記事の要点:ゲットワークスが発表したシェルター型コンテナデータセンターは、耐震等級3・EMP対策シールドを備えた10FT〜40FTのコンテナ型データセンターである。2026年4月8〜10日のJapan IT Week 春で実機展示された。防災用途で培われたシェルター技術が、データインフラの物理防護へ応用された初期事例である。AI・GPUクラスタ需要の拡大でデータセンターの拠点集約が進むほど、有事想定の物理防護ニーズが強まる可能性を示している。

何が発表されたか

発表は2026年4月7日16時30分、PR TIMES経由で行われた。 主体はゲットワークスで、協業先は直エンジニアリング株式会社(施工・エンジニアリング)とメディカル・エイド株式会社の2社である(出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000141706.html )。 同内容はASCII.jpでも報じられている(出典: https://ascii.jp/elem/000/004/387/4387982/ )。 製品はコンテナ筐体に耐震・耐衝撃・電磁遮蔽の各機能を組み込んだ可搬型のデータセンターで、2026年4月8日から10日まで東京ビッグサイトで開催された「Japan IT Week 春 2026」で実機展示された。 会場では、コンテナを開けた状態での構造展示に加え、想定される設置シーンのパネル説明も行われたと報じられている。 発表主体が防災専業ではなくITインフラ関連企業である点も、この製品化の位置づけを考えるうえで見逃せない。 展示会自体は危機管理・防災に特化したものではなく、IT・DX関連の総合展示会である。 そこに物理防護を前面に出したデータセンター製品が出展された点は、来場者の関心軸がインフラの止まらなさに向いていることの裏返しでもある。

製品仕様が示す設計思想

公開仕様の中心は3点ある。 第一に耐震等級3(重要度係数1.5)で、これは建築基準法上、学校・病院など防災拠点相当の水準にあたる。 第二にEMP対策シールドで、性能値そのものは非公開だが「最高レベル」との表現が用いられており、電磁パルスによる電子機器の機能停止という有事特有のリスクを設計段階から織り込んでいる。 第三にサイズ展開で、10FT・12FT・20FT・40FTの4種を用意し、拠点規模や設置場所の制約に応じて選べる構成になっている。 納品期間はPR TIMES上の表現に幅があり、標準構成で「2カ月前後」、条件次第では「最短10日」という記載も見られる。 本記事では一次出典に明記された「2カ月前後」を基準の目安として扱う。 いずれの数値も一次資料に基づくが、EMP対策の具体的な減衰性能など非公開の項目が残る点は、今後の追加情報を待つ必要がある。

項目内容
発表日2026年4月7日
発表企業ゲットワークス(協業:直エンジニアリング、メディカル・エイド)
耐震等級3(重要度係数1.5・最高クラス)
EMP対策シールド性能「最高レベル」(数値非公開)
対応サイズ10FT/12FT/20FT/40FT
標準納品目安2カ月前後
展示会Japan IT Week 春 2026(2026年4月8〜10日・東京ビッグサイト)

なぜ今、この製品化なのか

背景には2つの需要圧力の重なりがある。 ひとつはAI・GPUクラスタの計算需要拡大で、データセンターは「止められない社会インフラ」としての性格を強めている。 もうひとつは大規模災害への企業の備えの機運の高まりで、データという無形資産を守る拠点そのものの物理防護に注目が向き始めている。 従来、シェルター技術は主に人の避難・保護を目的に語られてきた。 今回の製品化は、その応用範囲がデータインフラという別領域に広がったことを具体的に示す一例といえる。 可搬型のコンテナ筐体を採用している点も注目に値する。 既存の建屋に依存せず拠点を分散配置できるという発想は、事業継続計画(BCP)における拠点リスクの分散という考え方と重なる部分がある。 データセンター事業者にとって、立地選定の自由度が上がることは、災害リスクの低い地域への分散配置を後押しする材料にもなり得る。 加えて、通信・金融・医療といった止められない業種のバックアップ拠点を、平時は本拠から離れた場所に前倒しで用意しておく、という調達の発想とも相性がよい。 コンテナという規格化された筐体は、輸送・設置・撤去のいずれも建屋型より短工期で完結しやすく、有事対応の即応性という観点でも従来のシェルター単体とは異なる価値を持つ。

業界にとっての含意

本件は、シェルター市場規模 を構成するプレイヤーの裾野が、防災専業事業者だけでなくITインフラ関連企業にも広がりつつあることを示す一事例である。 業界構造とプレイヤー地図 で整理した認証・団体の枠組みが、今後こうした新規参入領域をどう位置づけていくかは、標準づくりの観点からも注視に値する。 中立の立場で見れば、これは特定企業の製品評価ではない。 シェルター由来の物理防護技術がデータセンター領域へ横展開する動きの初期事例として、業界地図に加わったと捉えるのが妥当だろう。 同種の動きが今後も続くかどうかは、Japan IT Week のような展示会での反応や、実際の受注実績が積み上がるかを継続的に見ていく必要がある。 本メディアでは、この分野の新規参入動向を今後も追っていく。 データセンターに限らず、通信基地局や医療拠点など「止められない社会インフラ」全般への物理防護応用は、今後の業界動向を読むうえでの一つの補助線になりうる。

出典

--- SUP+30 編集部(WiZNAVI)|公開日: 2026年9月2日|本記事は一次資料(プレスリリース・報道記事)に基づき編集部が中立の立場で作成した。数値の訂正情報が確認され次第、更新する。

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